
こんにちは!在米ブロガーのブラメです
今回のテーマは搾乳機(Breast Pump)についてです。
搾乳機についてあれこれ調べるうちに、書きたいことが膨大になってきたので、第一回の今回は
搾乳機を使うメリット
搾乳機のお得な入手方法
の三本立てでいきたいと思います。
アメリカの搾乳機事情に興味のある方や、搾乳機を検討中の方、搾乳機のお得な入手方法を知りたい方はぜひチェックしてみてください。
それではいってみましょ〜
アメリカで搾乳機が人気の理由
アメリカのアマゾンでBreast Pumpと調べると、様々なメーカーから色々な種類の搾乳機が発売されていることがわかります。


一方、日本のアマゾンで搾乳機を検索してみると、メーカーの選択肢は少なく、電動でも同じような片側しか絞れないタイプが主流という感じで、同じ時代とは思えないくらい市場の成熟度に違いがあります。


繋がりの強い先進国同士でどうしてこんなにも差があるのかというと、いくつかの理由が挙げられます。
・アメリカでは医療保険会社が搾乳機の費用を負担しなければならないという法律がある
・アメリカでは産後ママの職場復帰が早い(6週間程度)
・アメリカ産婦人科学会が母乳育児と搾乳機でのサポートを推奨している
2010年、Affordable Care Act(ACT, 医療費負担適正化法)いわゆるオバマケアが成立し、搾乳機の費用負担が保険会社に義務付けられました。
これによって、アメリカの妊婦&産後ママは無料または格安で好きな搾乳機をゲットできることになりました(ありがとうオバマ!)
そして、職場復帰しつつ母乳育児を継続するには、職場でも搾乳をする必要があるので(※母乳は長時間出さないと出なくなってしまうため)、
短時間で搾乳できるものや、ブラに入れて目立たず使えるウェアラブルなものなど、様々なニーズに応える商品が登場しています。
また、そもそも産後すぐに病院で搾乳機を使ったサポートをしてくれるので、自然とママ達は
母乳育児=搾乳機を使うのが当たり前
という考え方になっていると思われます。
以上のような、費用負担の軽減と搾乳機が必要な状況、搾乳機使用が当たり前という感覚が、
アメリカの搾乳機市場を加速させてきたと考えられます。
搾乳機を使うメリット
アメリカで搾乳機が人気の理由はわかったけど、日本の育児ではあまり取り沙汰されないし、
そもそも私にも必要なのかな?と思われる方もいると思うので、ここでは搾乳機を使用するメリットを挙げていきます。
母乳量を増やせる
初めての母乳育児をするママの多くは、そもそも私って母乳でるのかな?という不安を持ってると思います。
出産したからといってすぐに母乳がたくさん出るわけではなく、最初はママの体の準備も整ってないですし、赤ちゃん側も吸うのが下手だったりして、母乳育児を軌道に乗せるのは難しいという話をよく聞きます。
産後ボロボロの体で、吸ってもらわないと出るようにならないママ vs 出ないから吸いたくない赤ちゃん
という無理ゲーに挑まなければならないのはめちゃくちゃハードです。
そんな時期は搾乳機を使って搾乳やマッサージをすることによって、母乳量を増やしていくことが推奨されています。
そのため、アメリカの産科には搾乳機が常備されており、ラクテーションコンサルタントが搾乳機の使い方を教えてくれたりしてサポートしてくれます。



搾乳機はただ母乳を搾るものではなく、おっぱいを育てる役割も担っていたなんて、目から鱗でした!
赤ちゃんが飲めなくても母乳を維持できる
赤ちゃんがNICUに入っていたり、産後すぐに職場復帰したりして、母乳をあげられない時間が空いてしまうと、母乳の出は悪くなり、最終的には出なくなってしまいます。
そのような状況を防ぐため、赤ちゃんがいなくても定期的に母乳を出す道具として搾乳機は便利です。
赤ちゃんを人に預けられる
完全母乳で育てている場合、ママがずっと赤ちゃんに張りついていなければならず大変ですが、
搾乳機で絞った母乳をストックしておけば、ミルクを使わなくても家族や外部の人にも授乳をおねがいできます。
人にお願いできれば、ママの睡眠時間を確保したり、一人で外出したりもしやすくなりますね。
胸の張り解消や乳腺炎の予防
赤ちゃんが吸ってくれない時や、乳首を負傷していて飲ませられない時など、母乳を出さないと胸が張って痛むことがあります。
そんな時の張り解消アイテムとしても搾乳機は使われています。
また、母乳を出し切らないでいると乳腺炎の原因にもなるので、赤ちゃんが飲みきれなかった母乳を搾り出す際にも搾乳機は便利です。
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搾乳機には以上のようなメリットが挙げられます。
これらのメリットはワーママ/専業主婦を問わず、誰にとっても恩恵のあるものだからこそ、多くのアメリカママに支持されているんだと思います。
母乳量を増やせる
赤ちゃんが飲めなくても母乳を維持できる
赤ちゃんを人に預けられる
胸の張り解消や乳腺炎の予防
搾乳機のお得な入手方法
続いては搾乳機をお得に入手する方法のご紹介です。
ここまでのお話で出てきたとおり、搾乳機をお得に入手するには保険会社を通して購入する必要があります。
その基本的な流れは以下のとおりです。
1、ドクターから処方箋をもらう
搾乳機を保険適用で購入するには、OB/GYN(産婦人科)ドクターの処方箋(Prescription)が必要となります。



私の場合、妊娠25週の妊婦健診でドクターから処方箋を渡され、この処方箋を保険会社に出したら搾乳機もらえるよ、と教えてもらいました
妊娠後期に入ってもドクターから処方箋をもらっていない場合は、一度ドクターに確認してみたらいいと思います。
2、保険会社に問い合わせ
処方箋をもらったら、加入している保険会社に問い合わせます。



私は保険会社のポータルサイトのチャットから問い合わせました
保険会社から搾乳機をもらえるってドクターから聞いたんだけど、どうしたらいいですか?
と質問したところ、
保険のIn-Network(インネットワーク)のDME (Durable Medical Equipment)provider (=医療機器販売業者)をいくつかピックアップしてくれて、
これらの販売業者のWebサイトから注文するよう案内がありました。
3、取り扱い商品をチェック
保険会社からはDME業者の概要とサイトURL、簡単な注文の流れが伝えられていたので、
それぞれの業者で取り扱っている搾乳機をチェックしてみました。



どこも似たり寄ったりかと思いきや、業者によって商品ラインナップが異なっていたので、業者を決めるのは、ある程度購入する搾乳機の目星をつけてからがおすすめです
私の場合、保険会社からDME業者を三社提示されていたのですが、
その中でAeroflowという会社が取り扱い商品が多く、サイトも見やすかったのでそこに注文することにしました。
ここからは参考までにAeroflowのサイトで簡単に説明しますが、他のサイトも大体似たような感じだと思います。
サイトにアクセスするとサインインするよう促されますが、それは一旦無視して、メニューを開くとBreast Pumpsの項目があります。


そこから進むと商品一覧が表示されるので、どんな商品があるかを確認します。


4、商品を注文する
商品ラインナップをチェックし、どこのDME業者にするかある程度決めたら、サイトにサインイン(ユーザー登録)します。



サインインの際には、住所氏名などの個人情報、保険会社と保険IDなどの保険情報、出産予定日などを登録します
ちなみに登録時に処方箋のアップロードを求められるサイトもあるかもしれませんが、Aeroflowの場合は後からでも大丈夫でした。
サインインして商品一覧をチェックすると、保険プランに応じた自己負担額が表示されるようになります。


基本的には自己負担ゼロ〜数ドル程度で購入できるものが多いですが、新機種だったりすると自己負担が数十ドル〜数百ドルになることもあります。
あとは希望の商品を選んで、画面の指示に従って注文を確定すればOKです。
おわりに
今回は搾乳機(Breast Pump)のお話、第一回でした。
本当は搾乳機の種類や選び方、アメリカで人気の搾乳機なども入れる予定でしたが、
長くなってしまったのでそれらは次回以降にしたいと思います。
それではまた〜
※追記※ 書きました↓