ありすぎて迷う!アメリカの【搾乳機】種類と選び方|手動|電動|ウェアラブル

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こんにちは!在米ブロガーのブラメです

今回はアメリカの搾乳機(Breast Pump)についての第二回となります。

テーマは搾乳機の種類と選び方です。

アメリカの搾乳機市場は大変盛り上がっており、いざ搾乳機について調べ始めても、

種類もメーカーもありすぎて、そのあまりの多さに途方に暮れる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、搾乳機を選ぶ上で参考になりそうな内容をまとめてみました↓

搾乳機選びのポイント
搾乳機の種類と特徴
種類別の人気搾乳機

搾乳機選びのポイントをおさえ、搾乳機の種類とそれぞれの特徴も知った上で、

人気のメーカーや商品を知っていけば、より自分に合った搾乳機を選びやすくなると思います。

それではいってみましょ〜

目次

搾乳機選びのポイント

まずは搾乳機を選ぶ上で、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

人それぞれライフスタイルや優先事項が違うので、他の人にとっていいものでも、それが自分にとってもいいものだとは限りません。

産前だと想像するのが難しいところもありますが、可能な限り産後の様子をイメージして、ウチはどうかな?と考えてみてください。

搾乳の頻度

搾乳の頻度によって、手動なのか電動なのか、電動の中でもハイパワーなものがいいのか、おすすめは異なります。

A. 搾乳はたまに、もしくは週に数回程度
B. 搾乳は毎日おこなうが、基本的には直母
C. 搾乳は1日の中で何度もおこなう。理由があって直母できない

Aに当てはまるのは、例えば旅行中の移動時間に胸の張り防止のために利用するといったイレギュラーなケースや、基本は直母で週に数回必要を感じた時にだけ搾乳するという場合です。

そういった場合は、価格が手頃で軽くて持ち運びもしやすい手動が人気です。(面倒であれば電動でも)

Bは直母のサポートで搾乳機を使用するイメージです。

例えば赤ちゃんが飲めなかった分を出し切りたい時や、人に授乳をお願いする時のストックを作りたい時など。

この場合、それなりに頻度が高いので電動タイプがおすすめです。電動の中から他の諸条件を考慮して合いそうなものを選んでください。

Cに当てはまるのは、例えば赤ちゃんがNICUに入っていて直母であげられない場合や、職場復帰が早く赤ちゃんと離れる時間が長い場合です。

そういった場合、搾乳機の使用頻度が高く、搾る量も多いので、電動かつ高性能なハイパワータイプがおすすめされることが多いです。

使用する場所

使用する場所がどこなのか、またその場所での電源確保が可能かによっておすすめは異なります。

A. 基本的に自宅
B. 外出先や職場が多く、電源は確保可能
C. 外出先や職場が多く、電源の確保がむずかしい

Aの場合は他の諸条件に合うもので選べばOKです。

Bの場合、持ち運びしやすいサイズのものを選ぶのがおすすめです。

Cの場合、バッテリーを内蔵した充電式のものがおすすめです。

母乳量を増やす必要があるか

母乳量を増やしたい場合 、搾乳機を使うことによって胸へ刺激を与え、量を増やしていくやり方があります。

どんな搾乳機でも胸への刺激にはなりますが、より快適かつ効果的におこないたいのであれば、

高機能でハイパワーな電動搾乳機がおすすめされます。

搾乳にさける時間

搾乳に時間をさくのがそれほど大変ではない場合と難しい場合とでも、おすすめは変わってきます。

A. 搾乳時間をとるのはそれほど難しくない
B. ワンオペ育児や職場での搾乳のため、あまり時間がない

Aの場合は、他の条件に合うもので好きなものを選べばOKです。

Bの場合、ハイパワーな搾乳機を使って短時間で搾乳を済ませるという方法もありますし、

ブラの中に入れて使えるウェアラブルな搾乳機を使って、他の作業をしながら搾乳するという方法もあります。

予算

あとは予算との兼ね合いとなります。

一般向けの搾乳機は、小売価格で手動で$20前後電動だと$100前後〜$500台など様々です。

高機能かつ新機種ほど高価になる傾向があるので、自分に合いそうなタイプの中で、これくらいならお金を出してもいいなと思えるものを選べばいいと思います。

なお、在米のほとんどの方は医療保険に加入していると思いますので、保険会社を通せば無料もしくは一部自己負担で搾乳機を手に入れられます。

そのため、保険がフルカバーしてくれる物の中から選ぶという方もいますし、多少手出しがあっても気に入ったものを選ぶという方もいます。

保険を使った入手方法はこちらの記事を参考にしてみてください↓

搾乳機の種類

続いては搾乳機の種類とそれぞれの特徴について見ていこうと思います。

搾乳機の分類の仕方はパターンが色々あるのですが、ここではこのように分けて紹介していきます。

・手動型
・電動型
・電動(ハイパワー型)
・電動(ウェアラブル型)

手動型

手動型搾乳機は英語でManual Breast Pumpと呼ばれます。

手動型は自分でポンプを動かして搾乳するこういったタイプのものです↓

手動型の代表的なメリット/デメリットは以下のとおりです。

メリット:持ち運びしやすい、操作とメンテが簡単、電源不要、価格が安い

デメリット:手が疲れる、時間がかかる、片方ずつしか搾乳できない

アメリカの搾乳機市場は電動が主流ではありますが、アマゾンを見てみると手動も意外と売れています

レビューを読んでみると、電動をすでに持っている方のセカンド搾乳機として人気です。

飛行機や車での移動中にさっと気軽に搾りたい時や、電動が合わなくて自分のペースで搾りたい時などに重宝しているようです。

手動型はこんな人におすすめ

旅行などの外出時用に、気軽に使えるセカンド搾乳機が欲しい方
電動タイプが合わなかった方
搾乳の頻度が週に数回など少ない方

手動型の人気搾乳機

手動型の搾乳機といえば、Medela(メデラ)のハーモニーは定番です。

メデラは搾乳機の老舗メーカーで、病院で使用されるホスピタルグレードの搾乳機もメデラが一般的なので、信頼できるメーカーとして人気があり、

さらに日本のグッドデザイン賞も受賞しています。

日本でのレビューはこちらからどうぞ↓

電動型

電動の搾乳機は英語でElectric Breast Pumpと呼ばれます。

とはいえ、電動搾乳機には色々なタイプがあるので、まずはベーシックなタイプのものからご紹介します。

一般的な電動型は、胸につけるフランジ部分が電源本体とチューブでつながっており、本体が空気を吸い出すことで搾乳をおこないます。

このタイプの代表的なメリット/デメリットは以下のとおりです。

メリット:手動と比べ時短、両胸を同時に絞れる、比較的小型で持ち運びやすい、電動の中では安価

デメリット:機能面・快適性で高価格帯のものに劣る、静音性△なものもある

搾乳機の基本的な機能が備わっており、旅行などにも持って行きやすいコンパクトなものを希望されている方が選んでいる印象です。

また、価格はだいたい$100台前半のものが多いので、保険で全額カバーされるというのも選ばれるポイントだと思います。

ベーシックな電動型はこんな人におすすめ

基本的な機能が備わっていれば十分な方
旅行などにも持って行きやすいコンパクトなものを希望の方
保険で全額カバーされる範囲内で検討している方

電動型の人気搾乳機

電動型の中でも特に在米日本人の方に人気なのがLansinoh(ランシーノ)の搾乳機です。

在米ブロガーの方の記事で紹介される搾乳機といえば、かなりの割合でランシーノです。

人気の理由としては、ランシーノの搾乳機に付属している哺乳瓶の乳首が日本のピジョンと同じだそうで、その乳首だと赤ちゃんが乳頭混乱を起こしにくいらしい、というのが大きいようです。

また、在米の方だと日本に一時帰国する機会もあると思うので、その際にあまり場所をとらずにスーツケースに入れて持って行きやすいサイズというのも選ばれるポイントだと思います。

ただ、多くの日本人に選ばれてるわりに、実際に使ってみてどうだったのかという感想がほとんど出てこないのが気になるかな、というのが一点。(単に産後は忙しいだけかもしれませんが)

また、搾乳機エキスパートのアリソンさんのYouTubeでのレビューを見る限り、

哺乳瓶の良さ以外はいたって普通という感じで、特に良くも悪くもなくお値段なりという評価だったので、

あまりコストをかけずに標準的でコンパクトな搾乳機を手に入れたい場合にランシーノは良さそうです。

ちなみに、ランシーノの哺乳瓶が決め手であれば、他のメーカーの搾乳機でもランシーノの哺乳瓶に対応しているメーカーはあるので、気になってる搾乳機が他にもある場合は口コミ等チェックしてみてください。

それから、日本人以外でいうとメデラのPump in Styleも人気があります。

こちらもコンパクトですし、手動型のところでもお話した通り、病院で採用率の高いメデラの家庭用搾乳機ですので、信頼感があります。

また、この搾乳機は同じ本体を使って、従来型のフランジ+ボトルのクラシックタイプと、カップをブラの中に入れて使えるハンズフリータイプを選べるというメリットがあります。

デメリットとしては、動画で見ていてもわかるくらい稼働時の音が少し大きいので、静音性を重視したい人には不向きかなと思います。

電動(ハイパワー型)

続いては、電動の中でも搾乳力の高いハイパワー型をご紹介します。

使い方はベーシックな電動型とほぼ同じですが、パワーがある分、本体が大きく重たいデザインとなっています。

ハイパワー型のメリット/デメリットは以下のとおりです。

メリット:耐久性・搾乳力・快適性が高い、スピーディーに搾乳できる、静音性◯

デメリット:場所を取る、重い、搾乳中に動きづらい

写真を見てのとおり大きいので、その分機能的には充実している反面、携帯性が損なわれいます。

機能面でいうと、吸引の強さ搾乳のリズム(Cycle Speed)をカスタマイズしやすく、マッサージモードも備わっているため、

使い心地の良さが好評で、母乳の出を良くしたい多くのママに選ばれており、発売から何年も経っているにも関わらずロングセラーとなっています。

こちらの動画でも、搾乳機の専門家が2025年時点でも信頼できる搾乳機としてトップ5に入るものとして紹介しています↓

ただ、やはり大きくて重たいのはデメリットなので、ハイパワー型を一台目として母乳を安定して出せるようにしつつ、

二台目にウェアラブル型を購入して、家事などで動き回る時使用するという方も多いようです。

ハイパワー型はこんな人におすすめ

母乳の出を良くしたい方
初めての搾乳機でどれを買ったらいいかわからない方
搾乳する量や頻度が多い方

ホスピタルグレードの搾乳機について

ちなみに、病院で使用されるホスピタルグレードの搾乳機(例:メデラのSymphony)もハイパワー型に分類されますが、

こちらは病院のような施設で複数人が使用することを想定して作られた搾乳機で、費用も$2000近く高額なため、保険会社でもレンタルまでしかカバーしてくれません。

またレビューでも本体が大きすぎるということや、パワーが強すぎて痛いという声も多いので、家庭用の候補としてはスキップした方が無難だと思います。

電動(ハイパワー型)の人気搾乳機

ハイパワー型の搾乳機は、いまのところSpectra(スペクトラ)の独り勝ち状態です。

上記のYouTuber以外に、アメリカのベイビーグッズレビューサイトBabylistでも、発売から5年以上経っているにも関わらず、こちらを搾乳機全体の今年のベストブレストパンプとして紹介していました。

人気の理由はそのカスタマイズ性の高さで、自身のコンディションに合わせて快適なスピードや強さに設定できるところが挙げられます。

また静音性の高さも好評で、YouTubeで見ていても、いま音鳴ってた?と思うくらい静かなので、深夜や赤ちゃんが寝てる時に搾乳するのにいいなと思います。

あと地味に好評なのがナイトランプ機能で、優しい灯りが深夜の搾乳の際に助かるとのことです。

それから、スペクトラではS1(ブルー)とS2(ピンク)が定番なのですが、S1はバッテリー内蔵なのでコードレスで使用可能、S2は電源式なので使用中は持ち運びできませんが、その分軽くなっています。

S1は一度の充電で何日もコードレスで使えるという点でも高評価です。

電動(ウェアラブル型)

電動搾乳機の中で今もっとも熱いのが、搾乳カップとモーター部分が一体となったWearable Breast Pumpです。

ウェアラブル(装着できる)という名の通り、まるっとブラの中に入れて使うことができます。

見ての通りチューブや電源本体もなく、操作はカップについてるボタンorスマホアプリで、とてもすっきりしており、まさに新時代の搾乳機という感じです。

ウェアラブル型のメリット/デメリットは以下のとおりです。

メリット:ハンズフリー&ワイヤレスで使える、小さくて軽い

デメリット:従来型より搾乳量が少ない、母乳が漏れることがある、洗うパーツが多くなりがち

従来型の電動搾乳機だと、搾乳中は他のことをするのが難しかったですが、ウェアラブルなら家事や育児をしながらでも搾乳できるので、ワンオペ育児で忙しいママに好評です。

また、小さくて軽いので、仕事や外出先に持って行きやすいというのもメリットです。

主なデメリットとしては、ここまでにご紹介した従来型の電動と比べ、一度に搾乳量できる量が少ないということが挙げられます。

これはタンクサイズがブラに収まる程度に制限されるため仕方がないとも言えますが、医療関係者からの意見では、

しっかり出し切らないと作られる母乳の量が減ったり乳腺炎になるリスクが上がるため、ウェアラブルしか使わないのはあまりおすすめできないと言われています。

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そのため現時点では、ウェアラブルはあくまでサブ機としての使用が推奨されています

また、タンクごとブラの中に入れるので、母乳が漏れてしまうことがあったり、従来型のものに比べ洗うパーツが多くなりがちというデメリットも。

このあたりは年々改良されてきているようですので、最新の人気機種をチェックしてみるといいのかなと思います。

ウェアラブル型はこんな人におすすめ

ワンオペ育児や仕事で忙しい方
従来型の電動搾乳機を既に持っていて、二台目をお探しの方

電動(ウェアラブル型)の人気搾乳機

2025年時点でもっとも評価の高いウェアラブル搾乳機はWillow Go(ウィロウ・ゴー)です。

搾乳機を紹介するYouTubeでも、ベイビーグッズを紹介するBabylistでも大変評価が高く、私がこの記事を書いている時点で、Amazonでは品切れ中です。(すぐに入荷するとは思いますが)

レビューによると、Willow Goは他のウェアラブルと比べ、胸へのフィット感が良く、スペクトラの搾乳機と同じような使用感で、同じくらいの量を搾乳できたという声も。

また洗うパーツもウェアラブルの中では少ない方なので、メンテのしやすさも魅力です。

一方で、気をつけないと上の空気穴から母乳が漏れてきたという声や、数ヶ月ごとに交換が推奨されているパーツが高いという意見もありました。

Willow以外にも、ウェアラブル界ではElvieMomcozyなど挙げたらきりがないくらい多くのメーカーが搾乳機を販売しています。

最新機種は日々アップデートされているので、ウェアラブルを検討の際にはアマゾンレビューやYouTubeなどあちこちチェックしてみることをおすすめします!

おわりに

今回は搾乳機のおはなし第二回、搾乳機の種類と選び方についてでした。

参考になったら幸いです!

とはいえ、これを書いた時点では、私は搾乳機沼にハマって調べまくったタダの妊婦です。

情報源は搾乳機エキスパートアリシアさんをはじめとしたYouTubeのレビュー動画とコメント、保険会社やベビーグッズ紹介サイトの情報、日本人ブロガーさんやRedditなどの口コミなどを参考にしました。

当記事を読んでも腑に落ちなかったり、信用ならないという方は、私と同じように調べまくって一緒に搾乳機沼にハマりましょう。笑

ちなみに次回の搾乳機のおはなしでは、私が実際に使用した搾乳機のレビューをしたいと思います。

今のところ保険で買う一台と、友達から譲ってもらう一台、あとは母乳が出るようなら自腹のもう一台を使ってみる予定です。

少し先にはなると思いますが、正直なレビューを書いていきたいと思いますのでお楽しみに!

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ちなみに前回はアメリカで搾乳機が人気の理由と使うメリットお得な入手方法のお話でした。

こちらも気になる方はぜひチェックしてみてください!

それではまた〜

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