こんにちは!在米ブロガーのブラメです
今回はアメリカでの産婦人科(OG/GYN)探しから予約、初診までのお話です。
アメリカの病院は日本とは勝手の違う部分が多々あるので、こんな感じなのねと感じをつかんでもらえたらと思います。
産婦人科医の選び方
アメリカでは産婦人科のことをOB/GYNと呼びます。(Obstetrics and Gynaecologyの略)
OB/GYNを選ぶ際の条件として、自宅から近いというのは共通の条件になるかなと思いますが、
私の場合はIVF(不妊治療)をしていたことや高齢妊婦であることから、NICUを備えたある程度規模の大きい病院であることも条件でした。
それらを踏まえた上で、OB/GYNの探し方としては以下の方法があります。
① かかりつけ医に紹介してもらう
② 近所に住む知人に聞く
③ 保険会社に問い合わせる
かかりつけ医(ホームドクター)が既にいるのであれば、そこから紹介してもらうのが楽だと思います。
かかりつけ医がいない場合は、近所に住む知人にいい病院や産婦人科医がいないか聞いてみるのもおすすめです。
私は近所で出産したことのある友達に聞いてドクターを選びました
かかりつけ医も知人からの紹介もない場合、保険会社に問い合わせて、近所の産婦人科医をリストアップしてもらうのがいいと思います。
私も友達に聞く前に一度、保険会社にリストを出してもらいました。
保険会社によるとは思いますが、私の加入している保険会社の場合、ポータルサイトのチャットから依頼すると、該当リストをPDFで送ってくれました
ただ、リストには何人もいますし、会ったこともない/評判もわからない医師を指定して予約するというのはなかなかハードルが高かったので、
日本人の友達におすすめの先生をおしえてもらえたのは迷いがなくなってよかったです。
ちなみに友達が教えてくれた先生は、たまたま私も事前に目星をつけていた先生だったのでビックリしました。これも何かの縁かもしれません。
紹介がない場合、先生の名前をGoogle検索してみると、たいてい顔写真が出てきますし、口コミが出てくることもあるので、それをチェックしてあとはフィーリングで選ぶというのもアリだと思います。
医療保険のネットワークに要注意!
アメリカ在住で病院にもかかったことがある方には常識だと思いますが、簡単におさらいしておくと、
アメリカでは日本のような国民皆保険はなく、それぞれが民間の医療保険に加入する形になります。
そして、自分が加入している医療保険のネットワークに加入している病院や医師(=インネットワーク)に診てもらった場合のみ、医療費が保険でカバーされます。
そのため、日本のように近所にある・評判がいいといった感じでどこの病院にでも気軽に行けるわけではなく、
あらかじめ自分の保険のインネットワークの病院及び医師であることを確認しておく必要があります。
同じ病院に勤めていても、それぞれの医師で加入している保険が異なる可能性があるので、予約する際は医師まで指定する必要があります
よって、かかりつけ医や知人に紹介された医師についても、保険会社にその医師がインネットワークかを確認しておきましょう。
初診予約のタイミング
アメリカでは8〜9週くらいが初診になることが一般的なようです。それより早いと診てもらえないんだとか。
検査キットで妊娠検査をして妊娠がわかるのが早くて4〜5週くらいだと思うので、そこから1ヶ月も待たないと病院で診てもらえないというのはかなりソワソワしますよね…
ただ、そもそもアメリカの病院って診てもらいたい!と思っても、緊急でもないかぎり予約が取れるのってだいぶ先になりがちです。(他の科では平気で2ヶ月後とか言ってくる…)
私の場合、妊娠9週の時に連絡をして、予約を取れたのはほぼ13週…
IVFクリニック卒業が10週だったのんびりしていたのですが、あと2週くらい早く動けばよかったなと思いました
なので、初診まで時間があるとはいえ、妊娠が発覚したらなるべく早めに予約を取ることをおすすめします。
予約時に聞かれること
アメリカといえば世界をリードするIT企業が集まる国ですし、日常生活でもさぞやIT分野の活用が進んでるんだろうなと思いきや、医療関係の予約はいまだに電話が主流です。
これまで様々な医療機関にお世話になってきましたが、オンラインで予約が完結したことは一度もありません。医療制度が複雑なので仕方がないのかもしれませんが…
というわけで、今後もOB/GYNの予約も電話のみの受付となる可能性が高いことを覚悟しておきましょうw
事前に準備!聞かれることリスト
英語での電話ってなかなかハードルが高いと思われる方も多いと思います。私もこれまで何度もやってきましたが、いまだに苦手で本当に億劫です。
ただ、予約の電話で聞かれることはある程度決まってるので、事前にある程度の準備をしておけば、相手の言ってることも聞き取りやすくなりますし、答える時も落ち着いて答えられると思います。
<必ず聞かれること>
・氏名(First Name/Last Name)
・生年月日(Date of Birth)
・最終月経日(Last Menstrual Period)
・現住所(Address)/ 電話番号(Phone Number)/ Emailアドレス
・加入してる保険(Insurance)のプラン名、IDなど
<聞かれることもある>
・配偶者やパートナーの氏名、連絡先
・既往歴、現在飲んでる薬
・初めての妊娠か
< IVF(不妊治療)の場合 >
・IVFクリニック名、住所、電話番号
・担当ドクター名
・現在の週数
・出産予定日(Estimated Due Date)
予約の電話をする際は、これらのことにすぐに答えられるよう、メモや保険証などを手元に準備しておきましょう。
初診の日時については、向こうから直近の日時を提示してくれると思いますので、都合が悪ければ希望を伝えてみてください。
<聞かれることもある>とした項目は、私自身は聞かれたかうろ覚えだけど、ネットで調べると聞かれた方がいた項目です、
<IVFの場合>とした項目は、私がIVFをしていたことを伝えたところ聞かれた内容です。
IVFかどうかは妊娠中の検査の有無にも関わってくるので、予約時に伝えておきましょう。
いよいよ先生とご対面!初診の様子
予約の電話から数週間後(妊娠12w6d)、ようやく初診の日を迎えました!
IVFクリニックで最後にエコーを見てから既に3週間近く経っており、お子の姿を久しぶりに見れるのもすごく楽しみでしたし、
この日は旦那も初めての付き添いだったので、わが子の姿を初めて見せてあげられるのも楽しみでした。
各種検査
先生との面談前に、まずは身長・体重・血圧の検査、尿検査、超音波検査がありました。
通常であれば血液検査もあると思いますが、私の場合、数日後にNIPTの血液検査を予約していたので、血液検査はその時にまとめてやることになりました。
通常の妊娠であれば、初回は妊娠検査がおこなわれますが、
私の場合、IVFクリニックで10週まで見てもらっていたので妊娠検査はなく、通常2回目以降の検査内容となっていたようです
超音波検査では、たまたま担当の方が日本人の技師さんだったので、色々とお話しながらお子を見ることができてよかったです。
体のサイズも週数相当だし、首のむくみも無いと言われ安心しました。
ちなみに初めてわが子を見た旦那に感想を聞いたところ、
見てもどこがどこかよくわからなかったし、なんか怖かった。あとずっと斜め上のモニター見るのがしんどかった…とのこと。
もうちょっと他に言うことないんかい(怒)とイラつきましたが、わからんでもない感想だったので、もういいや…とあきらめることにしました。
先生との面談
検査終了後、先生との初めてのご対面となりました。
友達からの事前情報どおり、英語がクリアで聞き取りやすく、穏やかで話しやすいとてもいい先生でした。
問診前に撮ったエコー写真を見て、先生からも順調ですねと言ってもらえて安心しました。
また、Prenatal Screening Test(出生前診断)についての説明もあり、今回の面談は顔合わせとこの説明がメインイベントという感じでした。
出生前診断についての説明
案内があったのはこちらの3種類でした。
・Hereditary Carrier Screening:夫婦の遺伝子検査
・California Prenatal Screening Program:胎児の先天性異常を調べる検査
・Nuchal Translucency(NT)Ultrasound:胎児の首の後ろの厚みを調べる検査
Hereditary Carrier Screening
一つ目の検査は、夫婦それぞれから血液を取り、遺伝病の保因者(キャリア)かどうかを調べる検査です。
この検査はIVFクリニックで既に受けており、特に問題なかったのでスキップとなりました。
California Prenatal Screening Program
このプログラムには二つの検査が含まれており、その一つは日本でも知名度の高いNIPT、もう一つはmsAFPと呼ばれるもので、いずれもカリフォルニア州が費用をカバーしてくれます。
NIPTは妊婦の血液から胎児に染色体異常(ダウン症、18トリソミー、13トリソミー)がないかを調べるもので、妊娠10〜21週におこないます。
私たちは胚盤胞のPGT-Aをしており、染色体異常が99%無いものを移植しているので、基本的にはこの検査は不要なのですが、
お金も州が出してくれてかかりませんし、念の為に受けることにしました。
もう一つの検査、msAFPは日本語では母体血清マーカー検査のひとつと呼ばれ、胎児の神経管閉鎖不全や胎児死亡の可能性を予測する検査です。
こちらも妊婦の血液検査で調べることができます。
妊娠15〜21週にできる検査なので、次回の妊婦健診時に行うことになりました。
Nuchal Translucency(NT)Ultrasound
三つ目の検査は、胎児の首の後ろに浮腫みがないかを調べる超音波検査で、日本ではNT検査と呼ばれていおり、染色体異常や先天性奇形などの診断のためにおこなわれます。
同日の超音波検査にて、疑わしい兆候はなくこの検査は不要と言われたのでやりませんでした。
おわりに
今回はアメリカでの産婦人科医探しから、予約、初診の様子までのご紹介でした。
まだほんの3ヶ月前の出来事なのですが、遥か遠い昔のことのように感じます。
私の経験した初診の内容は、ちょっとイレギュラーだったかもしれませんが、IVFクリニックからOB/GYNへ行かれる方も今後増えてくるかなと思うので、参考になれば幸いです。
ちなみにIVFクリニックからは、OB/GYNが決まったら先方の病院とドクター名、連絡先を連絡するように言われていたので、決まってから連絡したところ、
これまでのIVFクリニックでの治療記録をOB/GYN側へメールしてくれました。
同じような方はIVFからOB/GYNへ移る際は、引き継ぎ方法を確認しておくことをおすすめします。
それではまた