こんにちは!在米ブロガーのブラメです
今回は採卵した卵の受精方法のお話と、受精卵をPGT-Aに出したところまでのお話です。
私たちの妊活全体のタイムラインと、採卵や移植など各話題へのリンクはこちらの記事をどうぞ↓
ふりかけ法と顕微授精
採卵した卵子は、その後精子と受精させることになるのですが、
この受精をさせる方法にふりかけ法と顕微授精(ICSI)という方法があります。
ふりかけ法:卵子の入った容器に精子を入れ、精子が自力で入っていくのに任せるやり方
顕微授精:培養士が精子を捕まえて、それを針で卵子に入れて受精される方法
日本語で調べてみると、ふりかけ法の方がより自然なかたちであり、必然的に生命力の強い精子が受精できるため、
日本の不妊治療では基本的にはふりかけ法で受精させ、顕微授精は自力では受精に至らない場合のアシストという位置付けのような印象を受けました。
なので私も採卵前の同意書では、顕微授精ではなくふりかけ法を希望していたのですが、
それを見た看護師さんから連絡があり、せっかくPGT-Aまでやるのに、本当に顕微授精しなくていいんですか?との確認がありました。
看護師さん曰く、ふりかけ法では受精が成立するまでに多くの精子に突かれることにより卵子が傷つくデメリットがあり、さらに顕微授精の方が受精卵ができる可能性が高いとのこと。
ネットで調べたことも看護師さんの言うこともどちらも一理あるよな、と。
どちらが正しいかなんて、そんなの素人には判断つかないですし、私の通ったクリニックでは患者が反対しない限りは顕微授精が一般的とのことだったので、クリニックを信頼して顕微授精でやってもらうことに決めました。
【採卵翌日】受精の結果
私の初めての採卵では、7個の卵がとれました。
採卵した卵は成熟卵であればすぐに精子と受精させ、未熟卵であればしばらく培養して様子を見るという流れになります。
そして翌日。途中経過のレポートが届き、7個中4個の卵が受精卵となり、3個の卵が廃棄となりました。
なんといきなり半分に…
体外受精の厳しい現実を突きつけられました。
3個の卵は未熟卵だったようで、培養したもののうまく育たなかったそうです。
半分になってしまったのはショックですが、まだ4個あるし!と希望を持ち、1週間後の結果を待ちました。
【1週間後】培養の結果
そこから1週間後、最終レポートが届きました。
結果、生き残った受精卵はなんとたった1個でした…
き、厳しすぎる!
5日目までは4個生き残ってたんですが、途中で成長がストップしてしまい、最終的には1つになってしまいました。
生き残りが半分になった時もショックでしたが、1個しか残らなかったというのもまたショックが大きかったです。
IVFを始めるまで、自己流で妊活を頑張っていたわけでもなかったので、自分がどれくらい妊娠しにくいのかを知る機会もなく、
まだ30代だし、IVF始めたら意外とあっさり妊娠するのかも?なんて心のどこかで思ってたんでしょうね。甘すぎる…
胚盤胞を凍結させてPGT-Aへ
受精卵が細胞分裂をして成長し、子宮に着床できる状態になったものを胚盤胞といいます。
今回私がゲットできた胚盤胞は1個だったというわけです。
で、この胚盤胞をそのまま子宮に戻すやり方を新鮮胚移植といい、
一度凍結させて成長を止めた後、良きタイミングで移植するのが凍結融解胚移植と呼ばれます。
私たちは移植をする前に、胚盤胞に染色体異常がないかを調べるPGT-A(着床前診断)をすることを希望していたので、一度胚を凍結させる必要がありました
PGT-Aはすべての先天性の病気がわかるわけではありませんし、命の選別だという意見もあります。
ですが、高齢出産では染色体異常の発生する確率が高く、それが原因でなかなか妊娠に至らなかったり、流産を繰り返す原因にもなります。
妊娠可能なリミットは迫ってますし、流産となった時の肉体的・精神的な苦痛を考えると、
減らせるリスクは減らしておきたいという気持ちからPGT-Aはやることにしました。
【さらに10日後】PGT-Aの結果
最終レポートから10日後、PGT-Aの結果が届きました。
結果、胚には染色体異常があり、ドクターからはこの胚の移植は難しいとの回答でした。
というわけで、初めての採卵の結果、移植まで到達できた卵は0個となりました。
まさかこんなにうまくいかないものとは…
まだ30代だし何回かやればいけるんじゃない?と思ってましたが、
こんなペースでは全然できる気がしなくなってきました。
仮に今後、移植可能な受精卵ができても、うまく着床しなかったり流産してしまったりすることもあるわけで。
IVFってなかなか厳しい…子どもを授かるって奇跡だなと思いました。
今後の予定
初めての採卵は残念な結果となりましたが、うだうだ言ってても仕方がないので、次の採卵に向けて身体を整えていこうと気を取り直しました。
さて次回は、少し時間をさかのぼり、採卵周期中におこなったSIS検査についてのお話と、
子宮頸がん検査、子宮ポリープ切除手術、甲状腺治療のための内分泌科受診のお話です。