MLB観戦がもっと楽しくなる!【スタッツ】の意味と見方

本サイトにはPRが含まれます
  • URLをコピーしました!
burame

こんにちは!MLB好き在米ブロガーのブラメです

MLB中継を見たりスタジアム観戦に行ったりすると、RBIだとかOPSといった様々なMLB用語に遭遇しますよね。

これらの数字が選手の成績を表しているんだろうなということは、野球に詳しくなくても想像がつくと思いますが、

その用語の意味であったり、数字の良し悪しなどは見ただけではさっぱりわからん!という感じです。

ですがこれらの数字がわかるようになると、もっとMLB観戦が楽しくなると思うので、

今回はまず押さえておきたいMLBスタッツの見方をご紹介したいと思います。

それではいってみましょ〜!

目次

そもそもスタッツとは

そもそもスタッツとはなんぞや?という方も多いのではないでしょうか。

Stats = Statistics(統計)の略で、選手の成績を表す指標となります。

打者のスタッツ

それでは打者の成績を表す代表的なスタッツをご紹介します。

AB(At Bats)

打席数のこと。何回打席に立ったかを表します。

AVG(Batting Average)

打率のこと。

ヒットやホームランといった安打数を打席数で割って求めます。

例: 10打席中 3安打→ .300 AVG

整数部分は省略され、小数点以下だけで表します。

打率に四球(フォアボール)死球(デッドボール)は含めません

近年トップ選手のシーズン打率は.300以上、MLB全体の平均打率は.250前後となっています。

RBI(Runs Batted In)

打点のこと。

打者が得点に貢献した場合にカウントされます。

例1: 自身がホームランを打ち、走者が一人いたので2点入った→ 2 RBI

例2: 犠牲フライで自身はアウトになったが、走者が帰って1点入った→1 RBI

この他に満塁四球(フォアボール)死球(デッドボール)で得点した場合もRBIにカウントされます

ただし守備側のエラーダブルプレイの結果、得点した場合にはRBIにはカウントされません

近年トップ選手のシーズンRBIは100を超えています。

HR(Home Runs)

ホームラン(本塁打)数を表します。

MLB史上バリー・ボンズの73HR(2001年)が最多となっています。

近年では2022年にアーロン・ジャッジが62HRを打ち、これはア・リーグの歴代最多、MLB全体では歴代7位の記録です(2024年時点)。

近年トップ選手は1シーズンに大体25本以上打っています。

OBP(On-Base Percentage)

打者が打席ごとに出塁する確率。日本語で出塁率

計算式は[(安打数+四球数+死球数)/(打席数+四球数+死球数+犠牲フライ数) ]となります。

例えば2023年の大谷翔平選手のOBPを計算してみるとこうなります↓

成績:497打席中 151安打、91四球、3死球、3犠打
計算:(151+91+3)/(497+91+3+3)=.412 OBP

出塁回数にはエラー野手の選択による出塁回数は含まれません。

近年トップ選手のOBPは.350以上が多く、MLB全体の平均OBPは.320前後となっています。

ちなみに上記の大谷選手の記録は、2023年の第2位でした。

SLG(Slugging Percentage)

打者が出塁して踏んだベースの総数を打席数で割った値。日本語では長打率と呼ばれます。

AVG(打率)ではシングルヒットもホームランも同じ1本で区別されませんが、

SLGでは踏んだベースの数で計算するので、長打の方がより高い値となります。

計算式は (1B数 + 2x2B数 + 3x3B数 + 4xHR数)/打席数。※B=ベース

なお四球死球は進塁はしていますが打ってないので、SLGには含めません。

こちらでも2023年の大谷選手の例で見てみましょう。

成績:497打席中、1B=73本、2B=26本、3B=8本、HR=44本
計算:(73+(2×26)+(3×8)+(4×44))/497=.654 SLG

このSLGは2023年の第一位でした。

近年トップ選手のSLGは.500以上が多く、MLB全体の平均では.410前後となっています。

OPS(On-Base Plus Slugging)

OPSはOBP(出塁率)とSLG(長打率)を足し合わせたものです。

OPSを見ると打者がどれだけ出塁できるか、長打率がどれだけ多いかがわかります。

近年トップ選手のOPSは.800以上が多く、MLB全体の平均では.730前後となっています。

SB(Stolen Bases)

盗塁数を表します。

MLB史上最多はリッキー・ヘンダーソンの130回(1982年)。

近年ではアクーナJr.が2023年に73回盗塁しましたが、これは歴代45位の記録です(2024年時点)。

近年トップ選手の1シーズンでの盗塁数は20回以上となっています。

2023年シーズンから採用されたピッチクロックにより、盗塁数は増加傾向にあります。

打者のスタッツまとめ

ご紹介した打者のスタッツをまとめるとこのようになります。

スクロールできます
略称スタッツ名意味
ABAt Bats打席数
AVGBatting Agerage打率
RBIRuns Battede In打点
HRHome Runsホームラン数
OBPOn-Base-Percentage出塁率
SLGSlugging Percentage長打率
OPSOn-Base Plus SluggingOPB+SLG
SBStolen Bases盗塁数
打者の代表的なスタッツ

投手のスタッツ

続いては投手の成績を表す代表的なスタッツをご紹介します。

W(Wins)

勝利投手となった回数。

登板している間にチームがリードを奪い、そのまま勝利した場合、その投手が勝利投手となります。

先発投手が勝利の資格を得るには、少なくとも5イニングを投げなければなりません。

先発投手が勝利投手とならなかった場合、最も効果的な活躍をしたリリーフ投手に勝利資格は与えられます。

L(Loss)

敗戦投手となった回数。

登板している間に相手チームにリードを与え、そのまま負けた場合、その投手が敗戦投手となります。

最終的にチームが負けた場合でも、一度同点にするかリードした場合は、勝ち越しを許した投手が敗戦投手となります。

ERA(Earned Run Average)

投手が1試合(9イニング)投げた場合に、平均何点取られるかを表す指標。

[(自責点/投球イニング数)x9]で求めます。

例:50イニング投げて15失点→(15/50)x9 = 2.70 ERA

自責点とはエラーやパスボール(キャッチャーの捕球ミス)以外での失点のこと。

つまり普通に打たれたり、四球で押し出したりして入った点のことです。

近年のスタッツを見ると、ERA3.00以下だとトップ10に入ります。MLB全体での平均は4.20前後です。

G(Games)

登板した試合数

GS(Games Started)

先発登板した試合数。

SV(Saves)

リードしているチームのリリーフ投手(通常はクローザー)が、試合終了までリードを維持できた場合にセーブとみなされます。

セーブとなるにはいくつか条件がありますが、ややこしいので代表的なものを挙げると、

3点以内のリードで登板し、少なくとも1イニング投げるというのがあります。

IP(Innings Pitched)

登板したイニング数

SOまたはK(Strikeouts)

三振を取った数。

WHIP(Walks And Hits Per Inning Pitched)

1イニングあたり平均何人ランナーを出すかを表す指標。

[(安打数+四球数)/投球イニング数]で求めます。

例:50イニング投げて、安打33、四球13の投手→(33+13)/50 = 0.920 WHIP

WHIPの値は低いほど良く、先発投手で1.000以下であれば超一流と言われており、

近年のスタッツを見ると、年間のWHIPが1を切る選手は10人もいません。

MLB全体での平均は1.300前後となっています。

QS(Quality Starts)

先発投手が少なくとも6イニング投げて、自責点が3点以下の場合に記録されます。

QSが付くということは、長いイニングを登板しながら失点も少なかったということなので、

先発投手としていかにクオリティの高い仕事をしたかを測る指標となっています。

投手のスタッツまとめ

ご紹介した投手のスタッツをまとめるとこのようになります。

スクロールできます
略語スタッツ名意味
WWins勝利投手回数
LLoss敗戦投手回数
ERAEarned Run Average9イニング投げて取られる平均点数
GGames試合数
GSGame Started先発試合数
SVSavesリードを維持した試合数
IPInning Pitched登板したイニング数
SO, KStrikeouts三振数
WHIPWalks And Hits Per Inning1イニングで出す平均走者数
QSQuality Starts先発投手が6イニング以上投げて、自責点が3以下の回数
投手の代表的スタッツ

MLB旅情報 続々更新中です!

今回は代表的なMLBスタッツの見方のご紹介でした。

説明の中で登場した過去の記録は、MLB公式などで見ることができるので、興味のある方はチェックしてみてください。

今回の記事は、私自身がスタッツの意味を何度聞いても覚えられなかったので、それなら備忘録もかねてまとめてみようかということで書いてみました。

多くの用語を調べて理解するのは大変でしたが、スタッツの意味がわかるようになったので、以前よりもMLB中継を見るのが楽しくなった気がします。

つたない説明ではありますが、MLB観戦の参考になれば幸いです!

当サイトではこの他にもMLB旅にまつわるお役立ち情報を発信しています。

気になる記事はぜひチェックしてみてくださいね♪

参考になったらシェアしてね
  • URLをコピーしました!
目次