今日はHomePodの記事でちらっとお話したHomeKit(ホームキット)のお話です。
HomeKitとは
Appleが提供する電化製品をコントロールする仕組みのことです。
GoogleだったらGoogle Home、AmazonだったらAlexa(アレクサ)で同じようなことができます。
どんなところが便利なの?
これを使うと、
・iPhoneやiPad、HomePodなどのApple製品が電化製品のリモコンになる
・音声指示で電化製品のコントロールができる
というメリットがあります。
そうすると、
リモコンをいちいち探さなくてもスマホで操作ができたり、
「電気消して」と言うだけ電気が消せるようになったりします。
HomeKit導入のきっかけ
我が家はHomePodを使い始めたことで、HomeKitの存在を知りました。
HomePodでは音楽を聞いたり質問に答えてもらう以外に何ができるんだろう?
と思って説明を読んでると、
どうも電気のオンオフができるらしい・・・!
さらに調べてみると、
・照明の調光調色やシーン設定
・空調の設定
・カーテンやガレージの開け閉め
などなど、いろんなことに使えることが発覚しました。
照明メーカーのスマホ対応
日本国内では3年前くらいから、スマホで操作できる照明を大手メーカーが出てましたが、それらは各メーカーそれぞれのアプリが必要なものです。
なので例えばダウンライトはD社だけどペンダントはP社という場合、両方スマホで操作したければそれぞれのメーカーのアプリをダウンロードし、使う時もそれぞれのアプリで操作する必要があるということです。めんどくさ!!
だけどHomeKit対応のものを選べば、1つのアプリで操作が可能になります。
↓こんな感じで1つのアプリで全てのランプをコントロールできます。
これはiPhoneにあらかじめ入っているHomeアプリです。
このアプリ上でオンオフや調光、タイマー設定をできるのはもちろん、
Appleの音声機能Siri(シリ)を使って、
Hey,Siri! 電気消して
Hey,Siri! 照明60%の明るさにして
といった感じで声だけでの操作も可能になります。
2018年3月現在、国内大手メーカー数社の照明カタログを見てみましたが、まだHomeKitやGoogle Home対応商品は無いようです。
ですが昨年からスマートスピーカーも普及してきてますし、遅かれ早かれ対応する必要があるんじゃないかと思います。
HomeKit導入事例
さて、具体的なお話に行きましょう。
我が家で最初に導入したHomeKit対応商品はコンセントでした。
一般的にはスマートプラグと呼ぶそうです。
AppleのサイトやAmazonを見てると似たようなのがいっぱい出てきますが、$30前後の商品が多かったです。もっと普及すればお手頃になるんでしょうけどね。
今回購入したやつにはプラグの前に小さいLEDが付いてます。
特に必要なかった(むしろなくていい)んですが、なんとこのLED、むだに調光と調色ができます。しかもフルカラー。むだー・・・
うちではいらないので消してますが、このLED単体でタイマー設定もできるので、夜間のフットライトとして使うと便利かもしれません。
さて、目的のスタンドライトに投入しました!
はい、ふつーーーのランプがついてる様子でした。
見た目の変化はプラグがでかくなっただけというね。(わかりやすいようにLEDも点けてます)
日常生活への影響
見た目の変化はほとんどありませんが、生活にはちょっとした変化があります。
まず、もうスタンドライトをリアルなスイッチでオンオフすることはなくなりました。
そして先ほど紹介したHomeアプリでシーン登録をしておくと、複数の照明を一斉に入切することも可能です。
便利なオート機能
シーンを登録後、さらにオート機能を使うと登録した条件で指定したシーンが実行されます。
例えばこちらはわが家のリビングの設定です↓
わが家の場合、
・私か旦那Kが帰ってきて(iPhoneの位置情報で判断)
・夜間(日没時間で判断)であれば
・Nightシーン(リビングの照明を点灯)を実行する
という設定になってます。
なので、家にいる時は夜になったら勝手についてくれます。
防犯対策にもなる
逆に家に誰もいなくてもつくようにセットしておけば防犯になります。
インテリアの仕事をしてた頃、何度かこういうご相談を受けました。
当時はタイマー機能のついた数少ない器具から選ぶか、パナのタイマー付スイッチを選ぶしかありませんでしたが、現在であればスマートプラグ&電球を使えば、手持ちの普通のライトが防犯用に使えるようになります。
防犯を優先して好みじゃない中から無理やり選んだりしなくていいんです!
曜日によって点灯時間を変えることもできるので、ランダム点灯もできてより防犯性を高めることもできます。
声かけでオンオフ
普段はタイマーで自動点灯してますが、天気が悪いと日没よりも早く暗くなるので、そういう時はHomePodに呼びかけて早めにつけてもらいます。
そして夜寝る時も
Hey Siri! Good Night!
の一言で消灯です。
もしベッドに入った後で消し忘れに気づいたとしても、枕元にスマホやタブレットがあればベッドから出ることなくその場で消すこともできます。夫婦でどちらが消しに行くか揉めることもありません・・・
寝室にも導入
こんな調子でとても便利なので、寝室のナイトランプにも導入することに。
寝室では調光と調色ができるスマート電球を導入しました。
ピンクやグリーンみたいな色はなくていいので、
色温度1500K(キャンドル色)から4000K(青味のある白)の範囲で調色できるもの、明るさは従来電球の60W相当にしました。
この電球、オンオフと調光はHomeアプリでできるんですが、調色は専用のアプリが必要でした。えーー!
仕方ないのでダウンロードして色々と試してみました。
調色・調光の実験
色温度2500K、明るさ50%
つけるとこんな感じ。
実際よりも白っぽく写ってます。本読む時はこれくらいがいいかも。
色温度1500K、明るさ30%
お次は思い切り色温度も明るさも下げてみたバージョン。
ひー!不気味すぎる!
豆電球みたいなのを期待したんですけどね。
以前先輩がこれと同じくらい色温度を下げられる商品を納品した後、なんか人工的で気持ち悪かったと言ってたのを思い出しました。たしかにだいぶ気持ち悪いです。
こんな色、普通に暮らす上でニーズがあるとは思えないんですが。
色温度4000K、明るさ100%
最後はこの電球で一番明るい設定です。
びかっとまぶしい!!!
けどキャンドル色みたいな不気味さはなく、爽やかなキリッとした白です。
デスクライトとして使いたくなった時にいいなと思います。
実験の結果
結局2700Kあたりでほとんど調光のみで使ってます。(せっかくお金をかけて調色できるランプにしたのに!)
もっと自然できれいな色味を再現できるようになったらいいですね。
まとめ
今回はHomekitとスマートプラグ&電球についてのお話でした。
今のところわが家は照明にしか使ってませんが、もし日本に住んでたら空調関係もできたらうれしいだろうなと思います。家に帰る前に冷房つけておくとか、朝起きる前に暖房つけておくとかできるといいですよね。
住宅関係者は知っておくべき
近い将来(もしくは既に)、住宅に関わる人々はこういうことをやりたいというお施主様に遭遇すると思うんですよね。
自分がほとんど使ったことがないようなものを取り入れるのは本当に大変だと思うので、試しにプラグ1個からでも取り入れてみるとリクエストが出てきたときにも慌てることなく対応できるのではないかなと思います。
少なくとも半年前の私がお施主様に
HomeKit使いたいんですけど
と言われてたら結構焦ったと思います。
もし使ったことがあれば、少し要望を聞けばどんなことをしたいのか想像がつきますが、全然使ったことがないとお客様にHomeKitとは?というところからおしえてもらわなければならず、この人ちょっと頼りないかも判定されてしまう恐れもあります。
なにはともあれ、単純にとても便利なのですごくおすすめです。
使う人が増えればもっと商品もよくなるし、値段も下がると思うのでどんどん普及していってほしいなと思います。
それではまた!
burame