ベトナムでひったくり被害に遭ったお話の中編です。
前編はこちら↓
トラブル発生後
ひったくり犯に巻かれた後、途方に暮れた我々はHISのベトナムオフィスに助けを求めました。
この旅行はHISのツアーで来ていて、数日前アオザイ体験につられてオフィスを訪れていたので場所は把握していました。
↑この数日後何が起こるかまだ知らない人・・・
HISオフィス到着後
事情を話すと、現地スタッフの方々がとても親身になって対応してくださいました。
まずオフィスの電話とPCを貸してもらい、クレジットカードとiPhoneを停止。
そして警察に盗難証明書を出してもらう必要があったのですが、当然ベトナム語がわからないので、HISのベトナム人スタッフが通訳として一緒に警察についてきてくれました(感涙)
ベトナムの警察署へ
警察へ向かう道中、かなり恐ろしい話を聞かされました。
まずその日は祝日だったので、
警察が働いてるかわからない
とのこと。
そして働いてたとしても、場合によっては
そこはうちの管轄エリアじゃないから
と言ってたらい回しにされることがあるんだそうです。
ちょっと信じられない気持ちになりながらも、
これが社会主義の国か・・・
と妙に納得したのを覚えています。
警察署へ到着
交番と警察署の中間くらいの規模の建物の中に入ると、まずはその光景に驚きました。
警察官達が上半身裸っ!!
おまけに1人はデイベッドでくつろいでるし・・・
日本やアメリカだったら想像もできないような状況です。
だけど私たちが入ってくると、さすがにまずいと思ったのかいそいそとシャツを着る警察官たちw
そこでようやくどうしましたかという話になり、通訳を介して状況を説明すると、内容をベトナム語で調書に書き取り、意外とテキパキと必要な書類を揃えてくれました。
そこで警察官のおじさんが言うには、ベトナムでは薬物汚染が広がっており、ヤク中の若者が薬を買うためにひったくりなどの犯罪を繰り返しているのが問題になっているそうです。特にiPhoneは高値で売れるので狙われやすいんだとか。
そして最後に、同じベトナム人が迷惑をかけて申し訳ないと謝罪してくれました。
最初は半裸だし大丈夫なのかと思いましたが、きちんと対応してもらい、謝罪までしてもらって、いい人にあたってよかったです。
証明写真も必要
警察に行ったのと話が前後しますが、渡航許可証の発行には証明写真が必要とのことだったので、これまたHISのスタッフが写真が撮れるところに案内してくれてスムーズにゲットできました。
ちなみにこの時の写真は見た事がないくらい最悪の映りで、憔悴しきった感じが滲み出ていました・・・ダメージを受けると人ってこうなるんですね。
大使館休業のため延泊決定
この日が祝日でなかったら予定の便で帰れたと思いますが、祝日で大使館がお休みだったので、この日は新たにホテルを取って延泊することになりました。
旦那Kが私を励まそうと素敵なホテルを取ってくれたんですが、無事に帰れるのか不安で全然眠れない一夜を過ごしました。
翌朝、日本大使館へ
この日はHISの日本人スタッフの方が付き添ってくれました(本当に手厚い)。
ですが再び不安が私を襲います。
なんと本人確認のために
戸籍謄本もしくは本籍地の住所を答えられること
が必要と発覚!
(口頭の場合、後日謄本のコピーを郵送するよう言われました)
そんなの持ってないし!
しかも本籍地の住所なんて覚えてないし!
終わった・・・と思いました。
ですがそこで突然ひらめきが!
HISのツアー申し込み時、緊急連絡先に父親の電話番号入れたことを思い出したのです。本籍地は父の実家だから聞けば絶対わかるので、HISの人にお願いして登録した緊急連絡先を調べてもらいました。
しばらくしてようやく父の携帯番号が判明。
だけど仕事中だろうし、知らない番号でも出てくれるだろうかと不安になりながら、祈るような気持ちでかけてみました。
結果、つながりました!!!
父の声を聞いた瞬間、不安だった気持ちが一気に溢れてきて涙が止まりませんでした。
こうして本籍地の住所や生年月日などを大使館の窓口で伝えて本人確認を完了し、無事に渡航許可証を得る事ができました。
まとめと反省
渡航許可証を手にした後、1日遅れで無事に日本へ帰国することができました。
この日の反省としては、
・パスポートのコピーを持ってきておくべきだった(これがあれば本籍地はわからなくてもOKだったのかも?)
・本籍地を把握しておくべきだった
・緊急連絡先を自分でも把握しておくべきだった
・滞在国の大使館の場所を把握しておくべきだった
ということです。
もしツアーではない個人旅行で1人で来ていて、言葉も通じない国でスマホもカードも現金もなかったらと思うと、本当にゾッとします。
やはり海外旅行に行く際には、最悪の状況を想定してできる準備はしておくことが大切だなと学んだ1日でした。
帰国後の手続きと旅行前にやっておけばよかったことについては後編に続きます。
それではまた〜
burame