久しぶりに学生になったburameです。
先週から語学学校、いわゆるESLに通い始めました。
1日2時間の授業が週2日あって、全8週間のコースです。
それでなんと112ドル!
日本円で1回750円くらいです。ありがたやー。
これまで4回授業があったんですが、今のところ楽しく通ってます。
私が取ってるのは日常英会話のクラスで、人数は15人と小規模です。
8割がアジア人で残りの2割がヨーロッパとインド出身。
男女比で言うと8割が女性で、残りが40,50代くらいの男性です。
女性はたいてい旦那さんの仕事でこちらに来ているようなのですが、おじさん達はどういう状況でこのスクールに来てるんだろうというのが気になっていました。
ある日の授業で、同じグループになった中国人男性に「どうしてアメリカに来たの?」と聞いたところ、元々は夫婦で中国のIT企業に勤めてたけど、奥さんがこちらで働くことになったので自分が仕事を辞めてついてきた、とのこと。
ちなみに彼のビザは私と同じH4(就労ビザを持つ人の家族ビザ)で、H4は働けないので今は主夫をしているそうですが、いずれは彼自身もこちらで働くつもりだそうです。
この話を聞いて、私は2つのことに驚きました。
ひとつは、中国って日本よりずっと男女平等が進んでるんだ、ということです。
彼はわりといい企業にお勤めだった様子なのですが、そんな男性が奥さんにキャリアをゆずって自分が仕事を辞めるって、日本ではほとんど聞いたことがない話です。
一人の話を聞いて判断するのは早計かもしれませんが、彼の話しぶりには”奥さんに養ってもらってる”といった後ろめたさはなく、ただ単に「中国から来ました」という軽い自己紹介の延長で話しているあたりに、”女性(妻・母)のキャリアチャンスも尊重するのは当たり前でしょ”という価値観が表れていました。
これが彼個人の考え方なのか、彼の国では当たり前の考え方なのか。
あまりにもあっさりと話す彼を見ていると、後者のような気がしてなりません。
いずれにせよ、先日レビューを書いたちきりんの本に出てきたような夫婦に実際に遭遇して感慨深かったです。さすがシリコンバレー。
もう一つ驚いたのは、いつの間にか自分の中にあった偏見や先入観です。
彼に「僕もH4ビザだよ」と言われた時、
「そうか、男性でもこのビザの人っているんだ」
と思ってしまったのです。
就労ビザが性別に関係なく取れるものだとわかっていても、なぜか私の中に「就労ビザを取って家族を連れてくるのは男性、付いてくるのは女性と子供」という先入観があったようです。いやですねー。
ちなみに別の日に今度はフランス人男性と話したのですが、彼もやはり同じように奥さんがこちらで働くことになったから一緒に来たんだそうです。
夫婦でキャリアチャンスをゆずりあうというのは日本では珍しくても、もう既にグローバルスタンダードなの?と思った出来事でした。
そして話は変わりますが、最初の授業で先生が私たちに何度も言ったことは、
「遅刻してもいいから気にせず来てください」
「こっそり入ればいいから」
「みんな色々事情があるよね。道が混んでたとかお腹がいたかったとかさ」
でした。
時間厳守の日本ではなかなかお目にかかれない言葉です。
そして先生は初回から2回連続自分が遅刻してました・・・
これくらいのゆるさがなんかいいです。
そんなこんなで毎回何かしらの発見や驚きがある学生生活をおくっています。
授業の様子や日本と違って面白かったことなど、また改めてレポートしたいと思います。
それではまた。
burame