最近アメリカで話題になっている新しいビアスタイルに
Brut IPA(ブリュット・アイ・ピー・エー)
というものがあります。
このスタイルは昨年急速に広まったようなのですが、いま酒屋に行くとBrut IPAだけでちょっとしたコーナーができるくらい、アメリカの醸造家達がこぞって造っています。
そんな話題のBrut IPA発祥のブリュワリーがサンフランシスコ市内にあるということなので、これは行ってみなければ!ということで訪れてみました。
Brut IPAとは
お店の前に軽くBrut IPAのご紹介を。
これまでもこのブログでたびたび紹介してきたIPA。
IPAは原材料に大量の麦芽とホップを使用しているため、
・高アルコール
・柑橘系の華やかな香り
・強めの苦味
といった特徴を持つビールです。
これに対し、新しいIPAであるBrutは何が違うのかというと、
通常のIPA造りの一次発酵後に、amyloglucosidase(アミログルコシダーゼ)という酵素を加えることで、糖分を分解し甘みを取り除いた点が従来のIPAとは異なるそうです。
その結果、IPAらしい華やかな香りや濁りはそのままに、ドライ(辛口)な味わいのIPAが誕生しました。
造った本人は、当初“シャンパーニュ・IPA”と呼ぼうと思ったそうですが、ワイン通の友人に相談後、シャンパンの甘辛度を表す”Brut( = 辛口)”から取って、
“Brut IPA”と名付けたそうです。
Social Kitchen & Breweryに行ってみた
それではようやく、そのBrut IPA発祥のお店のご紹介です。
場所は少しダウンタウンからは離れたところにあり、Uberで向かいました。
外から見るとこじんまりとした普通のバーです。
ですが中に入ると、開放的な吹き抜けになっており、バーの奥にはブリュワリーもありました。
ランプシェードがビンだったり、壁面にビールの原材料であるホップのアートがあったりと、遊び心のあるいい感じのお店です。
この日はちょうどアメフトのスーパーボールの日だったので、試合が始まるくらいから混み出し、私たちが出る頃にはほぼ満席でした。
Brut IPAを飲んだ感想
メニューにBrut IPAは3種類あったので、そのうち2種類を注文しました。
(右)PUTTIN’ ON THE SPRITZ
brut IPA w/ flaked corn, el dorado & strata hops
tasting notes: tart citrus, tropical fruit 6.4% a.b.v.
(左)DRY BONES
brut IPA w/ oats, agave, & kazbek hops
tasting notes: raspberries, tangerine, coconut 6.8% a.b.v.
どちらもぱっと見ジュースみたいに濃いイエローで濁ってますね。
私は右のPUTTIN’を注文したんですが、こちらは柑橘系の香りがしました。
ですが飲んでみると味は穀物っぽい感じで、確かに普通のIPAと比べて甘みは感じられませんでした。
なので最初はなんだか取っつきにくい感じがしてちびちび飲んでいたんですが、時間が経って少しぬるくなってくると、だんだん味わいもまろやかになり、旨味を感じられるようになりました。
そして左のDRY BONESについての感想は、
確かにドライ!
これに尽きます。笑
フルーティーさはほとんど無く、穀物っぽさの方が強くてなんというか
無骨な農家のおじさん
そんなイメージが浮かびました。
というわけで総括すると、私も旦那KもPUTTIN’の方がおいしかったねという感想でした。
おわりに
今回は話題の新しいビアスタイルBrut IPAのご紹介と、その発祥のお店レポートでした。
個人的には普通のIPAの方が好きだな〜と思ったんですが、新しいもの好きなので、今後もこのムーブメントに注目しつつ、他のメーカーのBrutも試してみたいなと思います。
それではまた。
burame
アクセス・営業時間
1326 9th Ave, San Francisco, CA 94122
<営業時間>
Monday to Wednesday 5pm – 11pm
Thursday 5pm – 12am
Friday 4pm – 1am
Saturday 11:30am – 1am (*Brunch 11:30am – 3pm)
Sunday 11:30am – 11pm (*Brunch 11:30am – 3pm)
Kitchen Closes
Mon – Saturday 10pm
Sun 9pm
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