本日のビール番外編、今回はグラスのお話です。
SPIEGELAU(シュピゲラウ)のグラスセット
まだクラフトビールにはまり始めて間もない頃、アマゾンでお買い得だったので買ってみたのが、
ドイツのグラスメーカーSPIEGELAU(シュピゲラウ)のビアグラスセットでした。
かつてシュピゲラウはワイングラスで有名なRIEDEL(リーデル)のライバル会社でしたが、
2004年に買収され、現在はリーデル傘下として製造販売を行なっています。
さてグラスセットの内容ですが、
左からBarrel Aged Beer(バレル・エイジド・ビア)用、Stout(スタウト)用、IPA用、American Wheat Beer(アメリカン・ウィート・ビア)用となっています。
今回はその中でもIPAグラスについてご紹介したいと思います。
シュピゲラウのIPAグラス
せっかくなのでアメリカの美味しいIPA、BALLAST POINT(バラストポイント)を注いでみました。相変わらずいい色〜
このグラスで気になるところと言えば、グラス下部にある特徴的なうねりです↑
こんなグラス他のところでは見たことがないので、きっと何か理由があるんだろうと思い調べてみました。
IPAグラスの秘密
まずはその誕生秘話から。
このグラスはシュピゲラウとアメリカのIPA醸造家達が共同開発したものだそうで、
何百のグラスデザインを検討し、最終的に残った8つのプロトタイプの中から秘密投票の末、満場一致で選ばれたものだそうです。
そしてあの気になるうねりにもやはり理由がありました。
グラスがうねっていることによりビールを注ぐ時と飲む時に摩擦が生じるため、
ビールが空気と混ざりやすくなった結果、香りが強く立つんだとか。
ワインでもテイスティングの時にグラスをぐるぐる回して空気に触れさせますが、同じようなかんじですかね。
またグラス上部にもこだわりがあり、上に行くにつれて細くなるデザインにすることで、
飲んだ時に香りを逃さずダイレクトに鼻に届けるようにしているそうです。
グラス作りに携わった醸造家曰く、アメリカのバーでIPAをサーブする際に使われるのは一般的に重ねて収納しやすいパイントグラス(でかいまっすぐなグラス)なんだそうですが、それだとIPAの豊かな香りが鼻をすり抜けて散ってしまうのを残念に思っていたそうなんですよね。
ですがこのデザインならきちんと香りと味わいを楽しめて、さらに泡立ちも良くなるようになっているので、IPAがより美味しくなると太鼓判を押していました。
調べる前は”面白いデザインだからなんとなくこの形にしたのかな”という考えもよぎったのですが、
やはりそこにはしっかりとした目的とこだわりがあり、試行錯誤の末に辿りついたものなんだということがわかったので、調べてみてよかったなと思います。
まとめ
今回はシュピゲラウのグラスのご紹介でした。
今まで何も知らずに使っていましたが、その誕生秘話やこだわりを知ると、なんだかより美味しく感じられるような…
同時に違うグラスに注いで飲みくらべてみるのも面白いかもしれません。
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それではまた〜
burame