昨日ドライブの途中に立ち寄ったサンフランシスコのショッピングモールにて、強烈な既視感を覚えるお店を発見。
その名もMINISO(メイソウ)。
ロゴや店舗のデザインはユニクロっぽく
社名は”ダイソー”っぽく
“MINI”は”MUJI”っぽい
という、つっこみどころ満載のお店です。
やたらと入口や商品のパッケージで”JAPAN”とうたっていますが、これに遭遇した大半の日本人は「これ絶対中国じゃん・・・」と肌感覚でわかるんじゃないでしょうか。ググってみると本社は都内に置いていますが、実態はやはり中国の会社のようです。
現在日本では数店舗しか出店していませんが、海外で1000店舗以上も出店しています。ですがその状況も変わりつつあるようで、イオンモールを中心に国内でも規模を拡大しようとしているようです。
商品について
取り扱っている商品はステーショナリーからキッチン・インテリア・ファッション雑貨など様々です。
ですがダイソーよりは商品数を絞って、女性に好まれそうな雰囲気の雑貨を、カラーバリエーションを揃えるなどして見栄え良く並べており、価格も3パターンくらいありました。雑貨屋さんの3COINSにも似てると思います。
メイソウに遭遇して思うこと
あのロゴや社名、店構えが露骨なパクリでなければ、特に違和感もなく「新しいお店ができたんだな」くらいで受け止められると思うんですが、そこを敢えて攻めてくるあたりに中国人の商売の上手さやたくましさを感じます。
“日本っぽいもの”が”日本のもの”ではないと気がつくのは、少数民族の日本人くらいで、あとの世界中の人々はこの店は”日本のもの”を扱っている店だと思ってやって来て、安心感を持って商品を購入してくれます。
それにどんなに日本人が日本語で「あれはパクリだ!」などと騒いでも、日本語のわからない人々には届かないので、会社にとっては痛くも痒くもないでしょう。
つまりパクリで叩かれて受けるダメージよりも、”日本っぽさ”を売りにして世界中で商売することで得られるメリットの方が大きいことを理解した上での戦略なんですよね。
そもそもダイソーだってユニクロだってほとんどの商品を海外で作ってるわけなので、生産地だけ見ればメイソウもダイソーもユニクロも同じ、”中国製”や”ベトナム製”です。
これまで日本の企業は中国などアジアの安い労働力に支えられて来たわけですが、ここに来て逆に日本が利用されるという事態になってるんですね。
これからメイソウが本格的に日本に出店して、それが徐々に受け入れられていくのか、拒絶され締め出されてしまうのか、今後の動向を見守りたいと思います。
burame