以前からうっすら興味のあったオーディオブック。
プロのナレーターが朗読した本を耳から聴いて読書ができるサービスです。
audiobook.jpの聴き放題プランが初月無料だったので、先月の頭から試しに使ってみました。
今日でほぼ1ヶ月経ったので、オーディオブックサービスとはどんなものだったかと、その感想をレポートしたいと思います。
オーディオブックの選択肢はおもに2択
まず使う前に、オーディオブックのサービスというのが一般的にどういうものかわかってなかったので軽く調べてみました。
調べた結果、オーディオブックのサービスを提供しているのは、
・audiobook.jp(オーディオブック・ドット・ジェイピー)
・アマゾン
の2社がメインどころというのがわかりました。
配信している本のラインナップはわりとかぶってる印象ですが、サービスの購読方法が異なっています。
audiobook.jpの場合
今回私が登録してみたaudiobook.jpには3パターンあり、
①月額750円の聴き放題プラン (ただし、読める本は限られる)
②本の単品購入(普通に本を買うのと同額程度)
③月額会員プラン(基本は②単品購入と同じ。だけどポイントでお得に買える)
という感じになってます。
初月無料になっていたのは、①の750円聴き放題プランでした。
ちなみに①聴き放題は解約したら聴けませんが、②③で購入したものは解約後も聴けるようです。音楽のサブスクor購入と同じような感じですね。
アマゾンのaudibleの場合
アマゾンの場合、購読方法は1つです。
・月額1500円で1コインが付与される
・1コインで1500円以上の本でもなんでも1冊購入できる
・会員はコインを使わなくても、30%オフでどのタイトルも単品購入できる
コインを介するのが若干ややこしいですが、払った金額以上の本もそれで読めるというのはお得ですよね。そして会員ならどのタイトルも30%オフというのも魅力的です。
こちらのサービスも購入した本は解約後も聴けるようです。
ちなみに初歩的なことですが、どちらのサービスでも提供されるのは音声のみです。
活字も合わせて提供されるのかなと思ったのですが、あくまで音声だけなので、活字を読みたい場合は書籍を別に購入する必要があります。(知らなかった…)
あと、どちらのサービスでも本の朗読だけでなく、ニュースやトーク番組が無料で提供されているので、ラジオ感覚での使用も可能です。
オーディオブックを使ってみて
それではオーディオブックを使ってみて実際どうだったのかを挙げてみたいと思います。
短期間にたくさんの本を読める
まずオーディオブックを使うようになり、これまで
いかに耳をムダに遊ばせていたか
ということを痛烈に実感しました。
家事をしている時、身支度をしている時、通勤している時、運動している時、などなど、 広告には”すきま時間を有効活用!”などと謳っていますが、
“すきま”どころの話じゃない・・・
上の時間を合わせると、私の場合は起きてる時間の1/4くらいになります。
それらが全て読書に当てられる時間だったとは。
もちろん何も考えずにぼーっとしたい時もあるし、音楽を聞いたりYouTubeを観たりしたい時だってあります。だけど、その気を出せば短期間でもこんなに読めるものなのかと驚きました。
この1ヶ月で私がオーディオブックで最後まで聴き終えたのは10冊、半分くらいでやめてしまったのが5冊です。
一方、普通の電子書籍で読了したのが4冊なので、聴いた本は途中のものも含めると普通の書籍の約3倍にもなります。
週3バイト&子なし主婦と言えども、さすがにこれだけの量を書籍で普通に読めるほどの時間はありませんので、耳でする読書いうのは想像以上に威力のあるものだということを感じました。
途中で広告が出ない
オーディオブックを使い始める前、家事をしたり身支度をしている時はYouTubeを聴いていました。
YouTubeはいまも毎日見ていますが、YouTubeだと途中で広告が入るので、その都度手を止めて広告をスキップする必要があり、これが地味にストレスでした(有料会員になれば広告も出ませんが、そこまでしたくない・・・)。
ですがオーディオブックなら途中で広告が入ることもないので、作業中の手をとめることなく聴き続けることができ、広告が入ってイラっとすることもありません。
勝手に進む&再生速度の調整が可能
書籍よりもオーディオブックの方がいいなと思ったのは、
勝手にどんどん進めてくれる&再生速度を変えられる
ところにあります。
本を読んでて眠くなったり疲れたりしてくると、同じところを何度も読んでしまうことってありませんか?(私はよくある・・・)
だけどオーディオブックだと、こっちが疲れていようがいまいが関係なくどんどん進めてくれます。
また、再生速度を変えられるので、自分のちょうどいいペースで聴けるのもよかったです。audiobook.jpの場合は0.5倍〜4倍速に調節ができたので、日本語なら2倍速、英語なら1.5倍速で聴いていました。
目も手も疲れない
あたりまえではありますが、耳で聴くので目が疲れません。
私は目が悪く、あまり目に負担をかけたくないので、耳で読書をできるというのはとてもありがたいです。
そして本やタブレットを持ち続ける必要がないので手も疲れません。
audiobook.jp 聴き放題のよかったところ
さて、おつぎはaudiobook.jpの聴き放題プランがどうだったかについてです。
このプラン最大のメリットは、気軽にいろんな本を試せることだと思います。
単品購入だと、購入するにあたって
“この本にお金を払う価値があるんだろうか”とか、
“最後まで読み終えることができるだろうか”
といった不安が若干沸きますが、聴き放題なら気軽に試してみて、あわなかったり飽きてしまったりしたら次のに行けばいいので気が楽です。
また、買ってまで読みたいとは思わないけど、ちょっと気になるな〜というタイトルやジャンルの本を読んでみるのにもいい機会でした。
audiobook.jp 聴き放題のいまいちだったところ
いまいちだったのはやはり本のラインナップです。
聴き放題プランにある本というのは、現在話題の人気作ではなく、ひと昔前に流行った本や、もう絶版になってそうなビジネス書、青空文庫にあるような著作権の切れた本や童話などがほとんどです。
なので、最初は読みたい本もいくつか出てきたんですが、だんだんそれも尽きてきて、1ヶ月経つ頃にはリストを見てもあまり惹かれないものばかりになってしまいました。
そうなってくると、段々読みたくもないものを無理やり読まされているような気持ちになり、逆に時間のムダなんじゃないのか・・・という気持ちすら湧いてきました。
これを思うに、そもそも聴き放題プランというのが初月無料でしか利用されないことを前提としたお試しサービスなんだろうな、ということです。
もちろん使い続けてもらえるに越したことはないんでしょうが、このサービスを継続して使ってもらいたいというよりは、これを機にオーディオブックというものに親しんでもらい、単品購入に進んでもらうためのステップとして用意しているのではないかなと思いました。
おわりに
結局、audiobook.jpの聴き放題プランは無料のお試し期間で解約しようと思います。
ですがオーディオブックの楽しさや便利さもわかり、使ってみたことそのものは本当によかったと思うので、どうしようかな〜と迷っている方にはとりあえず試してみることをおすすめしたいです。
ちなみに私が聴いていて楽しかったのは、太宰治の著作(斜陽、ヴィヨンの妻など)や、ライフネット生命元会長・出口治明さんの教養や世界史の著作でした。
みなさまも良きブックライフを!
それではまた〜