最近は頻繁に連載中の【本日のビール】第7回は、
ベルギーの修道院ビール CHIMAY(シメイ)のブルーをご紹介します。
修道院ビールってなに?
まずは修道院ビールの簡単なご説明から。
その名の通り、修道院で造られはじめたビールのスタイルのことを修道院ビールと呼びます。
そして同じ修道院ビールでも、伝統的な修道院がオリジナルで作っているものと、修道院のレシピにならって造られているビールがあり、
前者の中でもトラピスト修道会に属する修道院で造られているものだけを特別に“トラピスト・ビール”と呼び、他とは区別しています。
(以前ケルシュビールの話で出てきた、オリジナルとケルシュ風を区別するのと同じですね。)
その長い歴史の中では利権争いに翻弄され、製造が途絶えたこともあったそうですが、
人々の尽力により今日も存続しています。
CHIMAY(シメイ)の簡単なプロフィール
トラピスト修道会の中で最初に修道院ビール造りを始めたのが、シメイを造るスクールモン修道院です(1862年)。
150年前の人々も同じビールを飲んでいたのかと思うと、なかなか感慨深いです。
さて、お酒としての特徴を挙げると
ビールの種類としてはエール酵母を使っているのでエールビールです。
そして注目すべきはそのアルコール度数。
なんと9%です!
(通常、一般的なビールで4%、高いと言われるIPAでも7%程度です。)
アルコール度が高いので長期保存が可能です。
なのでビンテージ(製造年)がラベルに記載されていると聞いたのですが、どこにも見当たらない・・・
他の方のブログやアマゾンなどをみていると、どうも上の写真でラベルの上の方のALEと書いてるあたりに年の表記があるようです。
アメリカへの輸出品には表記しないとかあるんですかね。なぞです。
ちなみに先ほどでたトラピスト・ビールに属するビールには、ラベル中央下のTRAPPISTマークが印字されるそうです。日本で言う今治タオルマークみたいですね。
CHIMAY(シメイ)ブルーを飲んでみた
それでは実際にシメイ・ブルーを飲んだ感想をお伝えしたいと思います!
色味
色味的にはアンバー・エールかなと思ったんですが、分類的にはダーク・ビールに属するそうです。
同じくダークビールのギネスに比べると少し明るいというか、薄い色味かなと思いました。
前回紹介したポーターと同じくらいの濃さかなと思ったんですが、境界線はどの辺りなんでしょうね。
香り
ほんのりと酸味がありつつ、しっかりと熟した濃厚な香りです。
香りだけ嗅ぐと、これってビール?と思うような重厚さがあります。
味わい
口に入れた瞬間、濃厚な酸味と旨味が広がります。
ビールと言うよりは、ワインやウイスキーに近い感じなので、ゴクゴク飲むというよりは少しずつ飲みたいお酒です。
そして飲んでいると、なんだかおごそか気持ちにもなります。
ワインをブドウ酒って言うみたいに、ビールというよりは麦酒って言いたくなっちゃいますね(え、私だけ・・・)
まとめ
本日はベルギーの修道院ビールCHIMAY(シメイ)のブルーのご紹介でした。
リッチな味わいで特別感のあるビールですし、イエス・キリストと修道院という組み合わせから考えても、これからのクリスマスシーズンにぴったりなビールだと思います。
今回ご紹介したブルー以外にも、レッド・ゴールド・トリプルもあるようなので、そのうち飲んだらレビューしたいと思います。
それではまた〜
burame